大館市の工務店5社が共同で新たな住まいを提案する「大館暮らすメイト」を結成し、26日にプラザ杉の子で設立決起大会を開いた。省エネ性能を高め、快適性や経済性を追求した次世代型住宅「ネットゼロエネルギーハウス(ZEH)」に焦点を当て、同市城西町に住宅展示場を来年4月末に開設する予定。大手住宅メーカーの進出や人口減に伴う市場縮小など業界を取り巻く環境が厳しさを増す中、生き残りをかけた挑戦となりそうだ。

結成したのは大館桂工業(中田直文社長)、安部工務店(安部正雄社長)、ハセベホーム(長谷部金一社長)、ヤナギヤ(柳谷金悦社長)、三浦木材(三浦功達社長)の5社。会長には大館桂工業ライファ大館の小笠原計介・事業統括店長を選任した。

競合関係にある各社が共同で取り組む背景には、人口減への強い危機感がある。人材不足に加えて大手住宅メーカーの進出が顕著となり、力を合わせることで「工務店の家づくり」を多くの人に見てもらうのが狙いだ。

第1弾と位置付けるZEHは、年間のエネルギー消費量から太陽光パネルなどで発電したエネルギーを差し引き、エネルギー収支をネット(正味)でゼロにする住宅。国も東京五輪・パラリンピックが開かれる3年後までに新築戸建て住宅のZEH普及率50%を達成させる目標を掲げる。

展示場は城西小向かいで造成中の分譲地の一角。各社が来年1月にそれぞれ着工し、自社の特徴を生かした住宅計5棟を建てる。31年2月まで常設展示し、その後は販売する予定。

決起大会には建材メーカーや商社などの関係者を含め約50人が出席。小笠原会長は「各地に合同展示場があるが、全てゼロエネルギー住宅は聞いたことがなく最先端のモデルハウス群になる。各社が結託して相乗効果を生み出し、地域経済の活性化に寄与したい」と力を込めた。

北鹿新聞掲載 2017年10月28日
http://www.hokuroku.co.jp/publics/index/51/detail=1/b_id=621/r_id=582/